弁慶は昭和37年、早稲田都電終点付近に私の両親によって創業致しました。
『弁慶』という店の名前の由来は、私の母「慶子」の一字をとったものです。
当時の早稲田も学生さんが多く、父はおいしいものを安く学生さんに食べさせたいとの一心から、毎日築地へ行き、新鮮な食材を安く仕入れ、学生さんに提供しておりました。
創業当時小学生だった私も、2代目として店を継いでいましたが、バブルがはじける頃の平成3年、地あげにより30年近く続いた弁慶がやむなく閉店致しました。
そんな弁慶も、平成17年護国寺前に今度は蕎麦居酒屋として再開。現在では日本と中国、合わせて八店舗を展開致しております。この再開を知って当時のお客様が「学生時代、弁慶でおいしいものを安く食べさせてもらった」とわざわざ遠くから顔をみせてくださることも多くなりました。
護国寺店は2017年7月でまる12年、江戸川橋店は3月で10年、神保町店は6月で4年となり、昨年より娘の朋子が三代目として店を継いでくれることとなりました。
現在は父も母も他界しましたが父母の意を受け継ぎ、吟味した季節の素材を使い、丁寧に手をかけた美味しいお料理でお客様に最大限満足していただけるような店作りを、日々心がけていきたいと思っております。
今後とも末永く弁慶をご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。
蕎麦人弁慶 外食事業部本部長 坂下京子
副部長 坂下朋子
弁慶の蕎麦は何度も試行錯誤を繰り返し今の蕎麦に行き付きました。
美味しく健康に良い蕎麦をたくさん召し上がっていただきたく、冷たい蕎麦の基本は2玉と、通常のお店の倍の量で提供しております。
最近では、1玉では少なく2玉では多いというお客様の声を聞き、1.5玉も承っておりますので、どうぞご遠慮なくお申し付けください。又旬の食材を使った季節の蕎麦をご用意しております。
蕎麦屋のつゆは、まず「かえし」を仕込みます。
弁慶のかえしは最高級の本醸造しょうゆ、愛知県三河の本みりんを使用し2週間以上寝かせた生返しを使用しております。
「だし」は伝統的な製法で2年以上熟成させた鹿児島・枕崎産の本枯節を使用し、毎日丁寧にじっくりと時間をかけ、だしを取っております。
日本の伝統的な素材を厳選し、毎日店で手間と時間を掛けて作られる「本物のそばつゆ」。豊かな香りと凝縮したうまみが弁慶自慢の蕎麦の味を引き立てます。ツユのうまいまずいは食べてももちろんのこと、蕎麦湯で割ると良く分かります。どうそ蕎麦湯で割ったツユの鰹の香りを感じてください。
弁慶はキレの良さを追求した「生返し」でキリッと辛口に仕上げています。飲んだ後の〆の蕎麦にはもってこいです。
弁慶のつまみは美味しさにこだわり、手間隙かけた手作り料理を取り揃えております。
様々な料理の味の決め手は、大切に仕込んだ蕎麦ツユを隠し味として使用しております。
また、蕎麦やそば粉を使ったオリジナル蕎麦料理もご用意しております。
お出ししている料理のほとんどが手作りなので、薬味切りからはじまり、仕込みにもとても時間がかかります。
どうぞ、弁慶の手間隙かけた手作り料理を、御賞味ください!
弁慶の魚は築地直送はもちろんの事、自ら築地場内へ仕入れに行き、目で見て確かめ、その日の新鮮な魚を仕入れております。
また、福井から自然の山菜(ふきのとう・こし油・こごみ・たらの芽)や、猟解禁の11月半ば頃には野生の猪をご用意しております。野生のいのししは運動量が多いせいか、通常の猪よりも脂身がとても美味しいのです。この時期には、しし南蛮そばやぼたん鍋が最高です! その他にも、友人が無農薬の辛味大根を弁慶用に作ってくださいます。辛味大根は通常の大根とは異なり、すっても水っぽくなく、すっきりとした辛さが特徴です。すっきりとした辛さなので、蕎麦の薬味として大変相性が良く、蕎麦の味をいっそう引き立ててくれます。辛味大根があるときは是非お試しください。さらに、栃木県大田原より、露地栽培のナス、銀杏、掘りたてネギが届きます。 弁慶は蕎麦から始まり、生産者の顔が見える、新鮮で安全な仕入れを心がけています。
弁慶はおいしいつまみ、おいしいドリンクを提供する為に、仕入れも様々なところから仕入れております。
父が教えてくれた、『仕入れは厳しく、お客様には優しく』をモットーに、安全でおいしい味を追求し、けっして楽な道を選びません。